atiek+Dの作品「Cal.Log」は、インターネットや携帯電話の発達した現代を象徴する作品だ。それは一種のメモであり、日常的な記憶の断片である。参加者は毎日携帯電話で、モノローグのようなメモや、撮ったばかりの写真イメージを規定のサーバーに送り込む。一年経つと大小さまざまな出来事の膨大な記録が積みあがっている。それはまた、無理なく書かれた日記であり、いつかそれを読むかもしれない他者を意識した表現行為でもあるのではないだろうか。
このシステムをネット上に公開する事によって、「Cal.Log」はビジネス展開の可能性を提示した。他にも魅力的な作品は多々あったが、「Cal.Log」が現代の若者の心理とマッチして時代精神を反映するビジネスモデルとなっている点が高く評価された。それは今の時代が期待するクリエイターへの要請に、静かな、しかし貴重な回答を与えているのではないだろうか。
ネットの世界では昨年辺りから“ブログ”ブームである。さて、本物のブログは、“コメント”や“トラックバック”といった機能で他人と繋がる事も出来るが、この「Cal.Log」は、そういった機能のついていないシンプルなものだ。個人の記憶や想い出をネット上にメモのような手軽さで保存しておくしか出来ないというのが潔い。その上、素晴らしい事に1年たったらそれらデータをきれいにレイアウトして一冊の本にして届けてくれるという。ネット上のデジタルデータが質量のある本になり、手に持ってその重さを感じる事ができる。デジタル世紀の現在からグーテンベルグ時代に逆行して形や印刷にもこだわると言うコンセプトが面白い。
weblogやmoblogなど、様々な新しいコミュニケーションツールの出現。他者との物理的距離を問わず、精神的距離を縮める利点の反面、顔の見えない、責任の所在が曖昧なコミュニケーションの台頭。アートやファッションに限らず、全ての表現はコミュニケーションで成り立ち、そこには制作者の顔や思考が見えている。「Cal.Log」の特異性は、ハイテクのネットワークからローテクの自主制作本(?)に落とし込んだ新しいシステム。画面もシンプルで、デザインセンスが良い。僕らの想いや創造は本というカタチに姿を変え、制作者の責任の元、新たな表現・コミュニケーションツールにもなる。モバイルネットワークに一つの方向を示し、現代のコミュニケーションへの提案があった。それにしても、表現がカタチになる安心感って、何だろう?
子どものために何か残してあげたいと思って始めたCal Log。 この本は、子どもが20歳になったら、渡してあげたいと思っています。1年間慌ただしい育児の中で、つい見落としそうな子どもの小さな成長・発見や、自分の喜び・不安を、夫と2人で書き綴ってきました。夫と成長ぶりをより共感する事ができたし、文字にしておいた事で、今、また改めて当時を鮮明に思い出したり、成長ぶりを実感しています。 (29才 女性 主婦)
カルログにいる[私]は、私なんだけど、[私じゃない人]みたい。書いてる時は確実に[こうなのっ!]って思ってるのに、改めて読み直すと別人が書いてるみたいで、不思議。でも、やっぱり自分の記録だから、思い出すし思い返す。年を取ってから振り返って、あの頃の私、なにやってんのよもう少しなんとかできたじゃんねーバカッとか思うことも多いけれど、カルログに残ってる[瞬間の自分]って今でも変わってないから、やっぱり、不思議。 (21才 女性 OL)
私にとってCal.Logは、パーソナルなヴィジュアル本といったところです。毎日が読み物のように楽しかったらいいのに! と写真やページのレイアウトをしょっちゅう意識していました。予期せぬ事は日々起こるけれど365日をデザインするつもりで! 製本された時の面白さは物作り派にはたまりません。 (32才 女性 ファッションデザイナー)
●日記をこんなに長い期間続けているのは初めてです。これからも宜しくお願いします☆●今までどんなに頑張っても付けられなかった日記を付ける事ができて嬉しい。●どこでも日記が書けるので、その時に思ったちょっとしたことでも残しておけるのが嬉しい。誰かに伝えたくても伝えられないことがあったとき、書いてちょっとすっきりする。●今まで以上に、一日一日をとても貴重に思うようになりました。その時々の考え方や心情を読み返すことで、忘れかけていた感情も思い出すことができて、楽しませていただいております。●Cal.Log再開、待ってました! とてもうれしいです。また製本したいと思っています。●製本代がもう少し手頃であればとは思うのですが、美篶堂さんの手製本ならそれなりの価格ですよね。ぜひ製本したいです。●日記をつける、という事は大変だと思いました。でも記録する楽しさもあります。●日記を書くこともついにネット化したのか!と驚きました!とても便利に日記が書けるのは、嬉しい限りです。感謝しています^^●復帰、楽しみです!学生時にテスターでやった時は、日々感受性が強く、ネガティブに心の中を洗いざらい白状してしまったりしていましたが、そこから自分のものの視方がどんな風に変わったか知りたいです。●本当にCal.Logは素晴らしいと思います。普通のブログとか嫌いなので、本当に私的に日記がその場で書けるのはすごく嬉しいです。個人的に、下手にコメントなんか書いたりするのは、内輪のなぁなぁになって嫌なんです。しかも、デザインが可愛らしいし、最高だと思います。これからも喜んで利用させていただきます。本にするのが楽しみです。
●閲覧する時のデザイン性の高さ。あのログが続く感じ、グリッド感が美しいと思います。他のブログやミニブログなどはどうしてもごちゃっとした印象が強いので。●シンプルなデザイン、シンプルな機能、最終的に本に出来そばに置いておけること、書きたい時に書けるところ、携帯メールなので気負わずに日記が書けるところ。●純粋に『日記』であるところ。 そしてシンプルであるところ。●記録がその瞬間にできること。●携帯から気軽に投稿できて、その日記を製本できること。●ブログと違ってプライベート性の高いところ。製本できるところ。人にプレゼントしやすいところ。●他のブログサイトとはちがう。公開制ではない。製本サービスなど。ネットっぽくないところ。●シンプルでありながら、写真を残せるような必要十分な機能が備わっているところです。●携帯電話で撮った写真が送れる所。 何回もメッセージ送れる所。 デザインがごちゃごちゃしていない所。●デザインの選べなさ(デザインのよさ)●今まで携帯で写真を撮ってもプリントすることはほとんどなく機種変更したらそのままなくなっていましたが、日記と一緒に保存できることがとても良いと思います。●あとで日記に製本できるとこと。日記はつけたいと思うが、日記帳だと続かないから、縛られないのに残すことができるのはよい。●他のサービスと比較したことはないけど、手軽でいい感じするし、余計なメールが送られてきたりとかしないんで、それも感じ良い。●その日をちゃんと生活したという「しるし」のようなものだと思います。●デザイン的にもシステム的にもべたべたしていない感じがするところがいい。清潔な感じがする。●シンプル。ザーーーッと振り返ることができること。本好きとしては、自分の書き残したものがネットにデータとして流しっぱなしでなくて、触れる事が出来るところ。他のブログサービスと違ってレスがつかないのはちょっと寂しいけどこれもまたいいのかもしれない。★表示で、視覚的に写真がすぐ見えないのもいい。●シンプルな日記サイト、しかも製本化アリという本当に希望通りのサイトで満足しております。
●毎日たんたんと過ぎて行ってただけだったのが、いつも書き込みに際して振り返り、いろいろ気づくことが多くなった。●日記を毎日付けられるようになった。日常のちょっとしたことに、嬉しい気持ちを感じるようになった。性格が落ち着いた。というか、寂しい気持ちが結構和らぐようになった。こうして書くと暗い子ですね。でも、支えほどはいかないにしろ、かなりCal.Logに助けられてます。いろんな意味で。●毎日ではないけれど日記をつけるようになった。日記で気持ちを伝えられることがある。●精神安定剤的な役割をしてくれるので、必要以上に落ち込んだり、自分を責めたりする事が無くなった。自分以外の人間に対しても、寛容になれた。●Cal.Logに書こうと、些細な思いも深く考えるようになった。一日を振り返る機会を得た。●毎日、どんなささいなメールのやりとりでも Cal.Logにそのまま記録しているので、日々の生活がわかるようになった。●日記をつけ続けることができるようになった。「継続は力なり」ということが楽にできるようになりました。●日記はどうしても続けられなかったけれど、余裕で続けられるのがうれしい。一日一日が、何でもない日でも大切になった。ちょっとしたことでも写真に残しておこうと思うようになった。携帯のカメラをよく使うようになった。●毎日の些細なできごとも大切に感じるようになりました。●言葉にする、ということを考えるようになった。 内向、内省しすぎの傾向を自覚するようになった。●Cal.Logに書こうと思うことで、物事により興味を持って接するようになった。●すぐ忘れてしまうような小さい感情の変化に敏感になりました。●1年間の目標に対する意識が強まった。●日記を今まで書いたことがなかったが、その場で入力できるので、上書きされない気持ちが言葉に残るので、いつも日記の事を気に掛けるようになった。●自分の生活やその日に感じたことを考えるようになり、また読み返すことにより、自分がしたことの重要さを感じることができるようになった。●後で読み返すと、忘れていた気持ちを思い出す事が出来るので、今の決意等を忘れないよい機会になっていると思う。●仕事に向かう時、プライベートで過ごす時、また自分に新しいリズム感が出来たように感じます。生活の中になかったらさびしいと感じる存在になっています。●今の気持ちに正直になれている気がする。意気込まずに日記が書ける。 /その場で日記が書けるから、思いついたことやその時感じたことを憶えておける。私なにしてたんだっけ…なんて落ち込まなくてすむ。ストレスのはけ口として愚痴とか書けちゃうので、他の人に愚痴ったり迷惑かけなくてすむ(笑)